私たち若林佛具製作所は創業天保元年(1830年)。
日本の伝統工芸の都、京都の地で生まれ永きにわたって仏具製作一筋に歩んできました。
寺院用仏具や家庭用仏壇には、完成までに様々な工程と多様な職人の技を必要とします。木地に始まり、彫刻、漆塗、蝋色、金箔押、蒔絵、彩色、錺金具、そして金属鋳造や金属着色、掛軸などの表具まで、実に数多くの職人の仕事の結晶として、ひとつひとつ大切に作られ、心を込めて納めさせて頂いております。
近年では、それら職人の技術をより多くの場で生かすべく、国宝・重要文化財に代表される文化財修復にも携わらせていただいております。時代とともに生活様式や考え方は変化しても、変わらないのは職人の技術を高めより良いモノづくりを続けていく姿勢です。
私たちは、江戸から明治、大正、昭和、平成、そして令和の時代を経る中で、伝統工芸とは常に時代に求められる仕事に答え続けてきた結果として現代に引き継がれてきているものだと考えています。
そのため、いつの時代においても最高の品質と仕事を提供し続けていくことが未来に繋がることであると信じています。
歴史ある企業として、そして受け継がれてきた職人技術の伝承者として、寺社仏閣、文化財などの仕事に応えられる職人と技を守り育てるとともに、次の時代に必要とされる工芸の新しい姿を模索し、新たな分野への挑戦を続けていきたいと考えています。