株式会社若林佛具製作所は、紙を素材に新たな祈りの形を提案するプロジェクト「Paper Altar」を発表、9月26日(火)から10月27日(金)まで、株式会社竹尾 青山見本帖にて展示いたします。
デザイナーと再考するこれからの祈りの形
弊社は創業以降、寺院用仏具・家庭用仏壇の製造販売を行って参りました。現在は「手を合わせる心と文化を守る」という使命のもと、多様化する価値観や変化する需要に応えるべく、ライフスタイルに合う家具調の仏壇・仏具の開発を行っています。また、2019年には6組のクリエーターとともに “これからの仏壇”を再考し、京仏壇・京仏具の職人技術で表現する「raison d’être(レゾンデートル)」プロジェクトを発表するなど、宗教や様式にとらわれずに“仏壇という存在”や“手を合わせる文化”について問い直し続けてきました。
紙の資材としての可能性を追求
従来の仏壇は木を主材料に製造されてきましたが、近年コロナウイルス等に起因する世界情勢により木材の不足や価格高騰といった大きな影響を受けてきました。木材以外の素材を探る中で、より安定して確保できる素材として「紙」に着目。紙の専門商社である株式会社竹尾の全面協力の元、デザイナーに三澤遥氏・鬼木孝一郎氏を起用し、 “紙の仏壇”の開発に取り組んで参りました。
紙は色や質感が豊富にあり、多様な加工方法が存在します。紙をひとつの資材として捉え直し、その特性を活かした “紙”だからこそできる、これからの祈りの形を提案いたします。 この度の展示会では、来年春の製品販売開始に先駆けて、4種のプロトタイプをお披露目いたします。
展示会「かみと祈り -Paper Altar-『紙の仏壇』」 開催概要
会期:2023年9月26日(火)〜10月27日(金) 土日祝 定休
営業時間:10:00-18:00
会場:株式会社竹尾 青山見本帖(東京都渋谷区渋谷4-2-5 プレイス青山1F)
https://www.takeo.co.jp/finder/mihoncho/
主催:株式会社竹尾 青山見本帖、株式会社若林佛具製作所
プロデュース:蒔田 勇輔(合同会社コンストラクト)
デザイン:三澤 遥(株式会社日本デザインセンター)/ 鬼木 孝一郎(株式会社鬼木デザインスタジオ)
アートディレクション:内田 喜基、和田 卓也(株式会社cosmos)
製作協力: 株式会社小林断截、株式会社東北紙業社、株式会社ロッカ、株式会社ショウエイ、有限会社美篶堂、株式会社サルトル、株式会社ニューウェル合紙、株式会社超越化研、株式会社泰清紙器製作所、株式会社エースパッケージ
三澤遥(デザイナー)
1982年群馬県生まれ。日本デザインセンター三澤デザイン研究室室長。武蔵野美術大学基礎デザイン学科准教授。同大学工芸工業デザイン学科卒業後、家具メーカーやデザインオフィスを経て、日本デザインセンター原デザイン研究所に所属。2014年より三澤デザイン研究室として活動開始。ものごとの奥に潜む原理を観察し、そこから引き出した未知の可能性を視覚化する試みを、実験的なアプローチによって続けている。
https://misawa.ndc.co.jp/
鬼木孝一郎(建築家 / デザイナー)
1977年東京都生まれ。少年時代を英国で過ごし 、早稲田大学にて建築を学んだ後 、組織設計事務所の日建設計に勤務。その後、有限会社nendo入社。10年間に渡りチーフディレクターとして国内外の空間デザインを手がける。2015年、鬼木デザインスタジオ設立。2017年、株式会社鬼木デザインスタジオに組織変更。建築、インテリア、展示会の空間デザインを中心に多方面にて活動。一級建築士。
https://oniki-design-studio.com/
株式会社竹尾
1899年の創業以来、紙の専門商社として、色や風合い、豊かな素材感をもつ高級特殊印刷用紙「ファインペーパー」の開発と提供を通じ、紙の発展に寄与してきました。国内外の製紙会社と連携して先端技術を取り入れると同時に、多くのトップデザイナーとともにクリエイティビティを刺激する素材としての紙を生み出しています。 同社のショールーム、青山見本帖では、2023年より紙による製品の開発と継続的な流通を見据え、さまざまなメーカーとの協業を進めるプロジェクト「AOYAMA PRODUCT STOCK(青山プロダクトストック)」を始動します。
https://www.takeo.co.jp/