東京香堂と若林佛具製作所の共創によるお香立て『Aura Enchantée(オーラ アンシャンテ)』を、2025年1月17日(金)より京都本店にて販売開始いたしました。また、2025年2月1日(土)よりオンラインショップでもお求めいただけます。
お香立てという道具に留まらず、空間を彩るオブジェとしての役割も果たす「Aura Enchantée」は、お香を楽しむ人々の暮らしを豊かにし、新たな体験価値を提供したいという想いから生まれました。
ぜひ、この機会にお手に取ってご体感ください。
Flottement(フゥロットモン)
灰の地平が描く新たな風景
Flottementは、香炉灰の新たな可能性を引き出し、灰そのものがプロダクトの一部となるように設計されたガラス製のお香立てです。積層ガラスが灰の質感を引き立て、まるで小さな惑星が宙に浮くような幻想的な風景をつくります。影と光を切り取ったような器の中で、香の灰はただの残る塵なのではなく、時間を象徴した、自然ありのままの存在として静かに佇みます。Flottementは、身に見えない事物への意識をもたらし、香りの体験を深めていきます。
<商品概要>
商品名:Flottement(フゥロットモン)#1
価格:330,000円(税込)
素材:積層ガラス
商品名:Flottement(フゥロットモン)#2
価格:330,000円(税込)
素材:積層ガラス
Le corps(ルコール)
香炉の輪郭に身体を見る
Le corpsは、香炉の歴史のリサーチから発想した、身体をかたどった鉄製のお香立てです。古代から現代にいたるまで、さまざまな香炉にみられる足に着目し、人や動物の身体を象徴するかたちの意味性を辿りました。粗い鉄のテクスチャと重量が陰影を強調し、立ち上る煙はまるで身体から発せられる生命の息吹のような感覚をもたらします。Le corpsは、伝統的・儀式的な香の所作を尊重しながら、過去と現代の存在価値をつなげ、香りと人の関係性を紡ぎます。
<商品概要>
商品名:Le corps(ルコール)
価格:39,600円(税込)
素材:スチール
Zéphyr(ゼフィール)
静と動が織り成す香りの舞
Zéphyrは、モビールの形を通じて静と動の優雅さを表現しています。フランス語の「pas de zephyr(パ・ド・ゼフィール)」は、片足で立ち、もう片方の足を軽やかに振るバレリーナの動きを意味し、その姿がデザインに反映されています。お香の燃焼による重量変化や風、人の動き、煙の流れに応じて揺れる姿は、バレリーナが絶妙なバランスで舞う様子を彷彿とさせます。3つの輪にお香を乗せ、異なる香りのハーモニーを楽しめるこのデザインは、空間に静かなリズムをもたらし、一瞬の美しさと儚さを感じさせます。
<商品概要>
商品名:Zéphyr(ゼフィール)
価格:33,000 円(税込)
素材:ステンレスワイヤー、大理石
<販売店>
〇京都本店
住所:京都市下京区七条通新町東入西境町147
電話:075-371-3131
https://www.wakabayashi.co.jp/
〇若林佛具製作所公式オンラインストア
販売開始:2025年2月1日(土)~
https://wakabayashi-butsugu.shop/
Flottement / Le corps – 吉添 裕人(Hiroto Yoshizoe)
「Flottement」と「Le corps」は、お香立てを私自身の視点から捉え、身の回りのふとした風景や人間の身体性を通じて香の体験を再定義しようと試みました。東京香堂と若林佛具製作所、職人との協業、そして香と人の関係性によって自然と紡がれていった、思い入れのあるかたちです。香りと暮らしをより楽しめる瞬間を提供できればと願っています。
Zéphyr – 長谷川 依与(Iyo Hasegawa)
このプロジェクトでは、お香が放つ香りや煙に込められた祈りや静けさを感じ取り、その無言の語りかけを大切にしました。このデザインはお香が灯されていない時でも、空間にひっそりと静寂と精神性をもたらすように意識し、その存在が周りと自然に溶け込むように工夫しました。また時間の流れを感じながら、祈りの深さを映し出す作品を目指しました。お香の煙が漂うとき、そしてその後も、空間に響く余韻のような存在に気付くことができればと思います。