名和晃平氏「Trans-Sacred Deer (g/p_cloud)」の製作を担当

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名和晃平氏「Trans-Sacred Deer (g/p_cloud)」の製作を担当

京都を拠点に国内外で活動を展開する彫刻家・名和晃平氏による作品「Trans-Sacred Deer (g/p_cloud)」の製作を担当いたしました。4月4日(土)にグランドオープンした「奈良 蔦屋書店」にて展示されております。

同氏との協働は2作目となります。昨年製作した「Ho / Oh」に続き、本作でも京仏壇・京仏具の技術である木彫、漆塗、箔押の技術を用いて製作をいたしました。ぜひ、ご覧いただければ幸いです。


奈良 蔦屋書店
住所:奈良県奈良市三条大路1丁目691-1
WEBサイト:https://store.tsite.jp/nara/  

名和晃平氏
http://kohei-nawa.net/
http://sandwich-cpca.net/

製作
木彫 : 仏像彫刻 須藤
漆塗 : 牧野漆工芸
箔押 : 金箔押山村 

Photo:奈良 蔦屋書店様公式画像

Trans-Sacred Deer (g/p_cloud)
2020年
h1320 w1350 d435 mm mixed media

神鹿が雲に乗って春日の地に飛来する形は奈良の美術史のなかでも象徴的であるが、これは春日大社本殿第一殿の祭神である武甕槌命(たけみかづちのみこと)が鹿に乗って鹿島から春日に影向したさまを表現している。
「Trans-Sacred Deer (g/p_cloud)」は、鎌倉 – 南北朝時代に制作されたとされる“春日神鹿舎利厨子”の神鹿をモチーフに、3Dシステム上でデータを制作し、木彫、漆塗り、箔押しなどの伝統的な技法によって作られた。
神鹿自身も雲のような形状となり、背の鞍の上には蓮華座に乗る火焔宝珠を奉安している。まるで神使が呼び寄せられたかのように、永い時を超えて現世に姿を現す。