お仏壇は修理し、次の世代へ引き継ぐことができます
お仏壇は、熟練した職人が丹精込めてつくり上げたものです。とくに、昔つくられたお仏壇は、技術的、工芸的に優れたものが多くあり、現在では手に入れることが難しい、工芸品的価値のある素晴らしいお仏壇の場合があります。
そのようなお仏壇を、掃除、修理し、新品同様に生まれ変わらせることができる仕事があることをご存じでしょうか。
お仏壇を修理し、新品同様に生まれ変わらせる仕事を、わたしたちお仏壇店は、お仏壇の「修復」や「お洗濯」、「リフォーム」などと呼んでいます。
そのお家で代々大切にされ、皆さまを見守ってきてくれたお仏壇。そのお仏壇を修理・修復し、次の世代へ、引き継ぐことができるのです。
お仏壇の修理・修復の工程
それでは、お仏壇を修理・修復し、新品同様に生まれ変わらせるとは、具体的に、どのような工程を経る仕事なのか、みていきましょう。
お仏壇の修理・修復 木地の修理
お預かりしましたお仏壇を解体し、木地修理をおこないます。
木地の劣化や割れなどがある場合は、そのまま漆を塗っても綺麗に仕上がりません。お仏壇の正面の板、側面の板、天井などに使われている木地も、必要な部分は新しい木地へ取り替えます。
お仏壇の修理・修復 漆塗りの修理
漆が塗り上がったお仏壇です。
金箔を押す前のお仏壇を仮組した状態です。金箔を押す部分は、金箔の仕上がりをよくするために、艶消で仕上げてあります。
お仏壇の修理・修復 金箔押しの修理
金箔押しの作業を行っています。
塗り上がったお仏壇に、生漆を塗布し、拭き上げたうえに、純金箔を竹箸で挟んで、一枚一枚押して(貼って)いきます。
お仏壇の修理・修復 お仏壇の完成
そのほか、各部の錺(かざり)金具の修理や新調、彩色部分の修理などを経て、お仏壇の修理・修復は完成します。
「欄間」と呼ばれるお仏壇の正面の彫物、「雨戸」と呼ばれるお仏壇の外側の扉、「障子」と呼ばれるお仏壇の内側の扉、「猫戸」と呼ばれるお仏壇の引き違い戸に描かれた蒔絵など、お仏壇の修理・修復の前と後を比較してみて下さい。
若林佛具製作所だからこそできる、クオリティの高い、お仏壇の修理・修復
お仏壇の修理・修復は、職人の技術力を問われる仕事です。
若林佛具製作所は、天保元年(1830年)より、長きにわたり、お仏壇の発祥の地京都にて、ご寺院向けの仏具とご家庭向けの仏壇仏具の製造・販売をしてまいりました。その経験と技術力を生かし、お客さまに感動していただけるような、よりクオリティの高いお仏壇の修理・修復を目指しています。
また、お客さまのご希望にあわせて、お仏壇のお掃除、お仏壇の部分的な修理・修復などにも、対応することができます。
若林佛具製作所では、お客さまそれぞれのご事情にあわせた、最適なお仏壇の修理・修復のご提案をさせていただきます。